ねこちゃん

アリイブログ教室:大切な病理組織学検査⭐️

2017/03/16

こんにちは🎶

病理組織学検査(以下、病理検査と書きます)。。。

正直、聞き慣れない言葉ですが、医療の現場では体に出来た『しこり』の原因を特定する場合に

使用する医療用語になります。

一般的に病理検査を行う場合のメリットには、その『しこり』が『腫瘍によってできたもの』か、

また、腫瘍だとしても『良性か悪性なのか』を判定できることが挙げられます。

もうひとつのメリットとして、治療の方向性を決めていく上で、病理検査は有効になります。

その多くが慢性皮膚炎(難治性の皮膚炎)の場合に非常に有効となります。

では、なぜ皮膚病理検査を実施することが、治療の方向性につながるかということを

実際の症例で説明したいと思います。

ご紹介する症例は『ハムスターさん』です。

まずは、実際の皮膚の状態です。

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かなり重度の皮膚炎ですが、強い痒みはありません。

全身の皮膚が硬く腫れ、その影響で元気や食欲もありません。

この時点で考えれる病気は、

1、感染症(ノミ、ニキビダニ、糸状菌)

2、ホルモン病(クッシング病)

3、アレルギー性皮膚炎(接触性、食べ物、環境)

4、自己免疫性皮膚炎

感染症やアレルギーを疑って、様々な治療を行いましたが、どれも効果が認められませんでした。

ハムスターさんは体が小さいので、わんちゃんねこちゃんのように血液検査の実施が困難です。

そのため、ホルモン病や内臓の病気(肝臓や腎臓など)を疑っても、その検証を行うことが非常に難しいです。

今回は飼い主様の希望もあり、病理検査を実施させて頂きました。

その診断をもとに治療を行った結果(治療開始から2ヶ月後)になります。

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病理診断結果:アレルギー性皮膚炎。

治療:外用のステロイド剤を定期的に使用、皮膚の炎症を抑える内服薬を併用。

現在はステロイド剤を休薬し、毛を生やす治療に取り組んでいます。

病理検査をすることで、その原因が分かり、しっかりした治療方法を提案することが可能になります。

『細菌性皮膚炎にも関わらず、抗生物質で良くならない』

『皮膚の検査では異常がないのに、脱毛が広がる/痒がる』

などの皮膚炎の場合には、一度病理検査を実施してみることをおすすめ致します。

今回のハムスターさんは全身麻酔にて皮膚生検を行いましたが、

わんちゃんの場合には局所麻酔で十分可能な検査になります。

ねこちゃんの場合には大人しい子であれば、局所麻酔で十分できます。

これから、梅雨や夏に向けて皮膚のトラブルが増えてきますので、

スキンケア(定期的なシャンプー)は大切にしてくださいね🎶

アリイ動物病院 院長

電話0466-41-9581