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犬の自己免疫介在性関節炎をご存知でしょうか?

2017/12/15

こんにちは⭐️

寒さが一段と厳しくなり、朝のお散歩が辛くなる季節がやってきました💦

12月に入りアリイ動物病院では、

お腹の冷えからくる下痢の子や、くしゃみと鼻水を訴える風邪の子が増えていますので、

皆様、動物たちの体調管理は十分気をつけてくださいね。

今日は『自己免疫介在性関節炎』というあまり聞き慣れない病気のお話です。

人間の病気で考えると『関節リウマチ』が一番近い疾患になります。

わんちゃんの後ろ足の痛みや不快感は、年齢とともに増えてくる老化現象の1つです。

そのほとんどが腰痛や股関節痛、膝痛などで、私たち人間と同じですね💦

年齢とともに起こる筋肉量の低下、生活習慣の中でどうしても起こってしまう体軸の歪みが

その原因となります。

その結果として、高齢の動物たちが寝起きに上手く立てなくなったり、足腰が弱くなったりします。

今回、お話する『自己免疫介在性関節炎』ですが、

初期症状は全く同じで、後ろ足の不調から始まることが多いです。

足の不快感を減らす消炎剤(痛み止め)で良くなることが多く、

症状の進行が見られない場合は早期発見が難しい病気の1つです。

有効な検査方法が確立できていないため、様々な原因を除外して総合的に診断する疾患になります。

今回はレントゲン検査で異常が見つかった子をご紹介いたします。

正常異常

 

左側:正常(膝関節 側面)、右側:異常(膝関節 側面)

黄色の丸印:白い骨の部分(厚み)が薄くなっています

青色の矢印:新しく骨が形成されています

このレントゲンのみで診断はできませんが、その他の疾患の可能性を除外し、

『自己免疫介在性関節炎』と仮診断し治療を開始しました。

獣医領における自己免疫疾患の治療はステロイド剤による治療が主流となります。

この症例の子もステロイド剤による治療で順調に回復し、

通常通りの歩行が可能になるまで回復しました🎶

消炎剤による一般的な治療を行っても、なかなか良くならない足の不調は

免疫異常による病気の可能性もあります。

その1つに自己免疫介在性関節炎があり、その原因も原発性から続発性のものまで多岐にわたります。

足の不調の際は、あまり様子を見ず、早めに動物病院を受診するようお願いいたします。

 

アリイ動物病院 院長