2026/07/19

フェレット

フェレット:副腎疾患について

今回は、フェレットの副腎疾患についてご説明いたします。

フェレットには、『3大疾患』と言われるほど、罹患しやすい病気があります。

1、インスリンノーマ(膵臓腫瘍、主に低血糖に関わる症状が多いです)

2、副腎疾患(副腎が腫瘍化し、様々な症状が出てきます)

3、リンパ腫(消化器型リンパ腫が多く、吐き気や下痢の症状が多いです)

その中でも、フェレットの外貌が変わりやすい『副腎疾患』について、ご説明いたします。

副腎について

左右の腎臓の傍にあり、生命維持に不可欠なホルモンを分泌する臓器になります。

外部のストレスに対処する抗ストレスホルモン(コルチゾール)と血圧や水分量の調整をするホルモン(アルドステロン)を分泌し、全身のバランスを保つ重要な役割をしています。

フェレットの副腎疾患

フェレットの副腎疾患は、片側の副腎が腫瘍や過形成で腫大化し、過剰なホルモン分泌が様々な症状を引き起こします。

腫大した副腎から性ホルモンの分泌量が増えてくることで、とくに3歳を過ぎてくる頃から以下の症状を認めやすくなります。

1、脱毛(特に尾〜腰背部):発生頻度70%

2、陰部腫脹:発生頻度40%

3、排尿困難:発生頻度25%

診断方法

主に臨床症状(脱毛、陰部腫脹、排尿困難)から判断し、超音波検査にて副腎腫大を認めましたら、副腎疾患として暫定的に判断していきます。

正常な副腎サイズ:厚み3~5mm

『副腎過形成の場合:6~10mm』

『副腎腫瘍の場合:8~10mm以上』

治療方法

内科治療と外科治療の2つの方法があります。

内科治療

リュープリンというホルモン注射でコントロールしていく方法になります。

月に1回、定期的に注射をしていく必要性がありますが、良好な反応が得られやすいです。

当院で推奨している治療方法になります。

外科治療

腫大化した副腎を摘出する方法になります。

全身麻酔、開腹手術になり、負担の大きい方法ですが、完治を望める方法になります。

一方で、残された反対側の副腎が腫大化することもありますので、術後も定期的に検査が必要になります。

まとめ

フェレットの副腎疾患は、多くの子が罹患する可能性があります。

臨床症状も軽症〜重症の子まで様々ですが、1つ1つ丁寧に治療を行うことで、

安定して日常生活を送れる子も多いです。

外貌が変わりやすい副腎疾患ですので、気になる変化がございましたら、

お気軽にご相談ください。

アリイ動物病院 院長

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