アリイブログ教室:犬、猫の膀胱結石

こんにちは🎶
11月から12月にかけて、泌尿器のトラブルが増えています💦
これは、冬になると生理的に飲水量が落ちてくることが原因と考えられています。
この季節、泌尿器のトラブルで最も多いものがあります。
それは、わんちゃんでは細菌性膀胱炎、膀胱結石による膀胱炎、猫ちゃんでは尿石症による膀胱炎です。
今日は、『膀胱結石』に注目してお話したいと思います。
膀胱結石の発生頻度は、犬種、体質、食生活(おやつや食事)、飲水量不足などの要素によって変わってきます。
ご家庭で注意できる項目は『食生活、飲水量』の部分になります。
食生活の乱れ(ジャーキーなどのおやつが好物、人のものを良く食べる、運動不足)や飲水量の減少は基礎代謝を悪くし、結石を助長させます。
膀胱結石の代表として
1、リン酸アンモニウムマグネシウム(ストルバイト)
2、シュウ酸カルシウム
が最も多く発生しています。
ミネラルであるリンマグネシウム、肉類に含まれるシュウ酸を摂取することが、結石の要因になります。
肉類の食事はわんちゃんやねこちゃんの体を健康に保つために、必要不可欠な食材です。
食生活の改善(おやつを与えすぎない、規則正しい運動)が、膀胱結石の発生を抑える最も有効な治療方法だと思います。
実際の膀胱結石の写真です。
1、シュウ酸カルシウム結石
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2、ケイ酸塩結石
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2つともトゲトゲしていますが、見た目だけでは判断できないですね。。。
トゲトゲしている結石が、膀胱粘膜を傷つけ、血尿につながります💦
寒い季節ですが、暖かい日はなるべくお散歩に行くよう心がけてくださいね🎶
 
アリイ動物病院 院長