犬の慢性腎臓病の原因‼️

こんにちは💫
今日は、高齢のわんちゃんの罹患率が多い『慢性腎臓病』のお話です。
特に、その原因についてまとめてみましたので、みなさまの参考になれば幸いです😊
 
腎臓病になると、食事制限(タンパク質の摂取を抑える)ということが有名ですね✊
ではなぜ、タンパク質の制限しないといけないのでしょうか?
その答えは、わんちゃんの腎臓病の多くが『糸球体という濾過装置の不具合』から発症しているからです。
その発生機序は、
1、加齢に伴い糸球体という濾過装置が壊れると、血液中のタンパク質が尿中に漏れ出てきます。
2、尿中に漏れ出てきたタンパク質は、尿細管という部分で再び血液中に戻されます。
3、尿細管でのタンパク質の出入りが、尿細管を硬くしていきます。
4、硬くなった尿細管が炎症を引き起こし、糸球体をさらに壊していきます。
上記の1〜4が繰り返されることで、腎臓病は進行していきます😥
そのため、純粋に食事に含まれるタンパク質の摂取量を抑えることが、
糸球体と尿細管を保護することにつながります‼️
*似たような理由で、塩分も腎臓に負担をかけることがわかっています。
アリイ動物病院では、糸球体と尿細管の炎症程度を調べるため、
尿タンパク・クレアチニン比(UPC)という検査を実施しています。
食事の管理や薬剤の使用が効果的に出来ているかの判定ができ、
尿のみで検査できる非常に安全な検査方法です。(採血は要りません😊)
全ての腎臓病に適応できる検査方法ではありませんが、
食事制限を行なっている動物たちにとっては、非常に大切な検査の1つだと思います😃
ご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。
宜しくお願いいたします。
 
アリイ動物病院 院長