2025/04/01
再生医療
再生医療シリーズ3:犬の慢性腎臓病 Part2
医療技術の進歩に伴って、動物医療についても、再生医療を提供できる時代になっています。
今回は、前回ご紹介した子の経過も含めて、『ヒト臍帯を用いた幹細胞培養上清液の注射』による慢性腎臓病の改善成績について、ご報告いたします。
再生医療の注意事項や、投薬方法などの詳細については、前回の症例紹介をご参考にしてください。
⭐️『再生医療シリーズ1:犬の慢性腎臓病』
➡︎ https://www.alii-animal-hospital.com/news/6909/
症例情報②:前回より継続、13歳、チワワ
月2回の再生医療を継続し、その後月1回の再生医療を実施しています。
4ヶ月後の状況:改善を認める BUN:57.4、CRE:2.90、stage2
12ヶ月後の状況:維持を認める BUN:61.0、CRE:3.02、stage2~3
現在の状況:維持を認める BUN:64.9、CRE:3.2、stage2~3
緩徐に進行をしていますが、現在も腎臓病の内服薬は使用しておりません。
月に1回の皮下点滴と再生医療の注射のみを実施しています。
症例情報③:16歳、ミニチュア・ダックスフント
慢性腎臓病の治療として、週1回の皮下点滴と内服薬を実施していましたが、徐々に悪化していたため、ヒト臍帯を用いた幹細胞培養上清液の注射を1週間に1回(合計4回)実施し、
その後1〜2週間毎に1回を目安に実施しています。
開始前:改善を認める BUN:61.3、CRE:3.01、stage2~3
1ヶ月後の状況:改善を認める BUN:42.8、CRE:1.81、stage2
2ヶ月後の状況:やや数値の上昇を認める BUN:60.9、CRE:1.85、stage2
4ヶ月後の状況:維持を認める BUN:62.2、CRE:1.74、stage2
本症例については、既存の治療に再生医療の注射を組み合わせた形にて実施しました。
現在も定期的(1週間〜2週間に1回)に実施していますが、クレアチニンの数値が安定しており、良好な反応が得られています。
今回ご紹介した患者様以外においても、慢性腎臓病については、再生医療の成績が良好な傾向を認めています。
点滴治療や内服薬での治療以外では、代替医療となる選択肢としてお勧めしております。
再生医療の実施については、ご来院時にご説明しております。
再生医療のご質問については、ホームページの『お問い合わせ』よりメールにてお願いいたします。
診療時間でのお電話でのお問い合わせについては、診察・手術を行なっておりますので、お電話でのご説明ができない状況になります。
ご協力、宜しくお願いいたします。
アリイ動物病院 院長
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